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EC担当者が知るべきレビュー管理の必要性とは?違反リスクと対策を解説

ECサイトに投稿されたレビューは広告・宣伝効果を持つことから、適切に管理しなければ、事業者が薬機法や景表法などの法違反に問われる可能性があります。
この記事では、ECサイトの担当者が知っておきたいレビュー管理の必要性と具体的な違反事例、レビューの適切な管理方法について、くわしくご説明します。
ECサイトでレビューを活用するメリット
近年では商品やサービスを販売するECサイトに、レビューを掲載するところも増えてきました。
実際に商品やサービスを体験した人が、自身の感想や評価を投稿するレビューは、第三者の率直な意見が得られることから消費者の購入判断に大きな影響を与えます。また、事業者側にとっても消費者の投稿は拡散力をもつ広告的な役割を果たし、ペイドメディアでの広告と比較しても低コストで商品・サービスの宣伝を行うことができるメリットがあります。
ECサイトにおけるレビュー管理の必要性とは
単に情報交換を目的とするサイトとは異なり、ECサイトにおけるレビューは消費者の購入の参考となり、広告の機能を有します。そのため、ECサイトの管理者や商品・サービスの提供を行う事業者は、不適切なレビューを放置していると法的に問題となる可能性があるため注意が必要です。
不適切なレビュー表示で、違反する可能性のある法律は、以下のとおりです。
薬機法違反となり得るレビュー表示
薬機法では、何人も承認前の医薬品等を広告することが禁じられています。化粧品や健康食品などの商品販売ページにおいて、医薬品的な効能効果を含むレビューを書き込み、事業者が削除等の適切な対応を行っていない場合には薬機法上問題となるおそれがあります。
また、化粧品や健康食品などの効能効果や安全性への感じ方は使用者により異なるため、レビュー表示でそれらを保証することも、消費者の誤解や健康被害を招く原因となります。
例えば、以下のような表示は薬機法上、問題となるおそれがあるため、注意しましょう。
化粧品のレビューにおける違反事例
(例)
・「このクリームを使い続けただけで、アトピーが完治しました」(医薬品的効果)
・「この美容液で生理前の肌トラブルが一切無くなったので、みんなにも使ってほしいです」(効能効果の保証)
・「天然成分だからどんな肌の人でも安心して使えますよね」(安全性の保証)
健康食品のレビューにおける違反事例
(例)
・「運動も食事制限もしていないのに、このサプリを飲んだら痩せました」(医薬品的効果)
・「毎日飲み続ければ、効果が出ること間違いなし!」(効能効果の保証)
・「サプリで副作用が出る心配も無いですし、安心して飲めます」(安全性の保証)
景表法違反となり得るレビュー表示
商品やサービスが実際のものよりも著しく良いと誤認させる表示(不当表示)は、消費者の合理的な選択を妨げるおそれがあるとして景表法で禁じられています。
ECサイトにおいて、事業者がレビューを捏造・改ざんしたり、事実と著しく異なるレビューを放置したりする場合には、そのレビューが不当表示として景表法違反となる可能性があります。
例えば、以下のようなレビューは問題となる可能性が高いです。
(例)
・事業者等の依頼により書き込まれた、やらせレビュー
・商品やサービスを利用していない第三者を雇って投稿させたサクラレビュー
・事業者等によって創作されたレビュー
・実際にはそのような効果がないにもかかわらず、効果があると誤認させるレビュー
とくに昨今では、事業者が表示の決定に関与しているにもかかわらず、その事実を隠してレビューを宣伝に利用する「ステルスマーケティング」が問題視されており、消費者庁の規制も厳しくなっているため注意しましょう。
(参考)
・消費者庁 消費者の信頼を確保するための 消費者レビューの管理
内部リンク:薬機法・景表法入門!初めて広告制作を担当する時の押さえるべきポイントとは?
内部リンク:知らぬ間に違反?景表法におけるステマチェックの重要性と最新対策
違反リスクを減らすためのレビュー管理のポイント
ECサイトでは、違反リスクを減らして消費者の信頼を確保するために、公平で適切なレビューの運用体制を整えることが大切です。そのためには、以下のポイントを意識してレビュー投稿に一定の制限を設けると良いでしょう。
レビュー投稿者の管理を徹底すること
レビュー投稿者は、購入履歴があるユーザーに限定することで、サクラレビューや虚偽の投稿を防ぐことができます。新規アカウントや短期間に大量投稿するアカウントのレビューを制限することも効果的な対策です。また、事業者やその関係者がレビューを投稿していないかも併せて確認を行いましょう。
レビューの投稿内容を確認すること
調査員や機械学習(AI)による継続的なレビューの監視を行い、薬機法や景表法などの法律に違反する表現を用いた投稿は、直ちに削除することが大切です。
また、消費者に対しても不適切なレビューが確認された場合には、報告をするように促し、それらの報告には迅速に対応することを心がけましょう。
レビューの内容や公開を操作しないこと
ECサイトにおけるレビューの内容は、事業者の都合で操作してはいけません。ポジティブであれ、ネガティブであれ、いかなるすべてのレビューを公平に公開することが大切です。また、消費者がネガティブなレビューを投稿することを妨げるような対応を行うことも避けましょう。
レビューのために提供するいかなるインセンティブも明確な形で公表するようにすることで、消費者の信頼を得ることができます。
EC担当者は適切なレビュー管理を行って違反リスクを軽減しよう!
ECサイトにおけるレビューは消費者の購入の参考となり、広告の機能をもつことから、適切に運用されるように管理することが大切です。不適切なレビューを放置すると、薬機法や景表法などの法律に違反する可能性があるため注意しましょう。
Archaicの広告チェックAIは、ECサイトに掲載されたレビューの中から、薬機法や景表法に抵触する可能性のある投稿を効率よく検知し、EC担当者に知らせてくれます。
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