BLOG
広告画像の掲載時には注意したい!関連する法律・規制のまとめ

広告では消費者に対して商品・サービスの魅力を視覚的に伝えるために画像やイラストが多用されます。
しかし、使用する画像やイラストによっては消費者に誤解を与えたり、他社に不利益を被らせたりする可能性があることから、景品表示法をはじめとする様々な法律で規制されています。
この記事では、広告に画像・イラストを掲載する際に気を付けるべき法律と、どのような場合にそれらに抵触する可能性があるのかについてお伝えします。
広告の画像やイラストを載せる際に注意したい法律とは
広告を制作する際に注意したい法律やガイドラインはたくさんありますが、ここでは広告に画像やイラストを掲載する際にとくに注意したい4つの法律をご紹介します。
景品表示法
景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)は、消費者の利益を守ることを目的とした法律です。商品やサービスの内容や品質、価格などを偽って表示したり、過大な景品を提供したりすることを禁止しています。
景品表示法に違反しないためのポイント
実際の商品と異なる見た目や性能を示す画像や、商品の効果を誇張したビフォーアフター画像は景表法違反になるため注意が必要です。
また、事業者や事業団体が定めた業界ルールである「公正競争規約」にも目を通すようにしましょう。
例えば、以下のような画像を用いていないかチェックしましょう。
・実物より美しく加工された商品写真
・実物と異なる材料で作ったメニューの写真
・ダイエット商品の極端な体型変化のイラスト
・果汁の使用割合が5%未満の飲料で表示された果実の断面図やしずくの写真・イラスト
薬機法
薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)とは、医薬品や医療機器、化粧品、医薬部外品などの品質や有効性、安全性を確保することを目的とした法律です。
広告に関しては、商品の効能効果や安全性を過度に誇張したり、医師等の医薬関係者が保証したと誤認を与えたりするような表示を禁止しています。
薬機法に違反しないためのポイント
医薬品でないものを医薬品であるかのように見せる画像や、効能効果・安全性を保証するようなビフォーアフター画像やイラストは薬機法違反となります。
例えば、以下のような画像を用いていないか注意しましょう。
・薬用化粧品を使うことで肌荒れが劇的に改善したビフォーアフター写真
・健康食品を医薬品のようなアンプルの形状で表現したイラスト
・化粧品の広告で白衣を着た医師が推奨している画像
なお、白衣を着た化粧品研究員やメーカーの人を化粧品の広告に掲載することは直ちに違反行為とはなりませんが、医師等と誤認を与える可能性が高いため避けた方が無難です。
不正競争防止法
不正競争防止法とは、事業者間の公正な競争を確保することを目的とした法律です。広告において、他人の商品やデザインと同一または類似の表示をする行為や、著名な商品ロゴやマークを自己の商品の表示とする行為、品質や原産地などを誤認させるような表示をする行為は禁止されています。
不正競争防止法に違反しないためのポイント
例えば、以下のような画像を用いていないかチェックしましょう。
・著名な競合他社品のロゴと類似のロゴを作って貼り付けた商品パッケージ
・人気キャラクターのイラストを許可なく貼り付けた商品画像
・有名人の画像を無断で使用したサービス利用写真
著作権法
著作権法は、知的財産法の一つで著作物を創作した者の権利を保護し、著作物の公正な利用を促す法律です。広告制作においても、他者の著作物(文学作品、写真、動画、イラストなど)を使用する場合、著作権法の規定に従い、適切な許諾を得る必要があります。
著作権法に違反しないためのポイント
例えば、以下のような画像を用いていないかチェックしましょう。
・他者の著作物(文学作品、写真、動画、イラストなど)を無断で使用した画像
・商用利用不可の素材を用いて制作した画像
・有名なキャラクターを模倣して作成したイラスト
・ウェブサイト上にアップされていた写真を無断で加工修正して転用した画像
広告で画像を使用する際には画像のクレジットや出典を確認し、著作権情報を入手した上で行いましょう。「著作権フリー画像」「ロイヤリティフリー画像」などのキーワードで検索し、利用規約を確認した上で信頼できるサイトから画像を入手すると安全です。
また、近年では生成AIの急速な発展により、誰でも手軽に画像生成ができるようになりました。しかし生成AIが作成した画像が既存の著作物との類似性や依拠性が高いと判断された場合には著作権違反となるリスクもあります。チェック体制を確保した上で利用することが大切です。
(参考文献)
・特許庁 他法令による画像デザインの保護
・果実飲料公正取引協議会 「果実飲料等の表示に関する公正競争規約」における規定の解釈について (不当表示編)
広告の画像チェックでおすすめしたい広告チェックAIとは
広告で画像を掲載する際には、このように多くの法律や規制を守る必要があります。しかし、担当者だけでチェックするには負荷が大きく、違反を見落としてしまう可能性もあります。
そこでArchaicは、法令遵守に関する画像分析に特化したAI機能を開発しました。この機能は、画像内の潜在的な問題を検出し、担当者に通知します。
例えば、薬機法に基づくコンプライアンスチェック、化粧品広告の医薬従事者表示、公正競争規約に基づく果汁の量判定、著作権違反の確認などが対応可能です。
その他にも、広告チェックAIは、画像OCR機能により画像内のテキストを高精度に抽出して自動でチェックを行うほか、動画の音声テキストのチェックにも対応しています。
法律や規制を遵守した広告制作の業務効率化にお悩みの方はぜひご検討ください。
AIを搭載した広告表現チェックツールにURLや画像を入力するだけで、
法令
(薬機法、景表法など)
に抵触しているかどうかを瞬時に確認し、
言い換え文章を出力。

初期費用
0
円


チェック工数
8
割削減


お客様のご要望に応じた
カスタマイズ開発が
対応可能


